今年もよろしくお願いします。
元旦ですが今日も話題はありません笑
今年は巳年ですね。
干支と言えば、猫がネズミを追いかける理由は干支に由来していることを皆さんご存知ですか?
その昔神様が動物達をあつめて、競争をして先着12の動物を干支としてその年の神様にしてやると言いました。
これを聞いてみんな大騒ぎ、一目散に神様のもとへ走ったそうです。
このときまだネズミと猫は仲が良かったそうです。しかし猫はこのときこの場におらず干支競争のことを知らなかったんだとか。仲良しのネズミも、猫に先を越されてはたまらないので黙っていたんだそうです。
なので猫は干支にも乗っていないし、そのことを恨んでネズミを追いかけるそうですよ。
しかし干支というのは中国や日本、韓国等東アジア周辺の文化ですが、トムとジェリーはどうでしょう?単なる偶然ですかね?それとも西欧にも似たような伝説があるのでしょうか。。。



ここでもう一つ正月にちなんだ小話を一つ。
私はよく人から世渡り上手だといわれますが、昔の人はもっとすごい!
ぞうきんとお年玉という話です。


むかし、ある所に、何事にも縁起をかつぐ旦那がいました。
 そのおかげか、店はなかなかに繁盛しています。

 ある年の大晦日(おおみそか)の事です。
 旦那が、店の者に言いました。
「明日は、めでたいお正月じゃ。お正月の神さまをお迎えするのだから、いつもより、念入りに掃除をしなさい」
 さて、この店には、「おたけさん」という、働き者の女の人がいました。
 おたけさんは誰よりも良く働くのですが、そそっかしいのが玉に傷です。
「さあ、すみからすみまで、きれいにきれいに、ぞうきんをしないと」
 おたけさんが張り切って、床の間を拭いていた時です。
「おたけや、すまないが、お使いに行ってきておくれ」
 おかみさんが、おたけさんに頼みました。
「はーい。ただいま」
 そそっかしいおたけさんは、ぞうきんを床の間に置いたまま、お使いに飛び出して行ってしまいました。
 そして、お使いから帰ったおたけさんは、ぞうきんがけが終わっていないのを忘れて台所仕事を始めてしまいました。

 さて、元旦の朝。
 旦那が床の間の掛け軸くを、おめでたい『七福神』に、取り替えようとすると、汚れたぞうきんがポンと置いてあるではありませんか。
 旦那は、カンカンに怒りました。
「正月と言うのに、こんな物を置くなんて縁起でもない。さては、おたけの仕業だな。おたけ!」
 旦那はおたけさんを呼んで、ガミガミと叱りつけました。
「申し訳ございません。申し訳ございません」
 おたけさんは、今にも泣き出してしまいそうです。
 すると、とんちのきくこの店の番頭が、口を挟みました。
「旦那さま。ぞうきんは縁起が悪いだなんて、とんでもありませんよ」
「何! 汚れたぞうきんなのに、縁起が良いとはどういう訳だ?!」
「はい。ぞうきんを当て字で書けば、蔵と金。蔵(くら)に金(かね)が貯まるという訳です」
 番頭に言われて、旦那は大喜びです。
「なるほど! 確かにこれは、縁起が良いわ」
 そこで旦那は、番頭とおたけさんにたくさんのお年玉をあげました。

おしまい 

なんてね笑